※この記事は、競技クイズが嫌いな人の大きな独り言です。そういうの見たくない人は今すぐブラウザバックでお願いします。
はじめに
この第2回を最初に書き始めたのは2年前(2023年)の7月でした… サムネイル画像も大昔に作ったものだし… とはいえ大きな競技クイズの大会の前にこういうこと言うのもなぁ...とか 共同で動かしている企画も何個かあったので誤解されて迷惑かけちゃだめだよなぁ...とか そんなこんなしているうちに2年たってました…
なんで、下記に書いているのは2年前感じだしたことだったりします…少し尖って書いてますが
前回の投稿からかなり期間が開いてしまいました。ほかの人とクイズの議論を話題にしていると、同じクイズの文脈の中でいわゆる狭い意味でつかわれている洗練化された狭い意味での『競技クイズ』とそうでは無いクイズが語られておりそもそも一緒にしてはいけないものを一緒にしている感があって自分はちゃんと分けたほうがいいんじゃないかなと思って自分なりの考え方を整理したいと思いました。
特にクイズで大会といったら狭い意味での『競技クイズ』の問題規則に沿っているべきだ、特に早押しクイズはそうあるべきだみたいなことを前提に作問ルールを押し付けられている感じを最近特に感じるのでちゃんと分けておいたほうがみんな幸せになるんじゃないかなと個人的には感じています。
第1回でも触れたのですが、基本的によくも悪くも作問ルールがあることによって世の中の万物を問えることはないですし、別にそれが基本問題であろうとなかろうと同じ時間をつかって努力をしたらきっとクイズという構造そのものを理解している人が『強い』ということになるのでしょう。

ここで話す『競技クイズ』の定義
ここで書くのは一般的な『競技クイズ』の定義ではなく、もっと話を限定するためにわりと限られているけど最近多くみられるなっていう感じの『競技クイズ』を仮に定義しておきたいと思います。
ここでは仮にオープン(≠年齢制限はしていてもしていなくても関係ない)に参加が出来てペーパークイズで予選を行い、その結果で予選落ち及び組み分けを行って60-80文字くらいのあんまり長すぎない文章で行う早押しクイズを意識しています。
abcが象徴している競技クイズの象徴的な発明
abcの一番すごいところは、1位の人にどこから問題を開始するのかを聞けるということです。逆にいうと『どこから初めても均一のクオリティで問題を提供できる』し、『何がクライマックスや優勝決定のアンサーとして読まれても問題ないと考えている』し、例えば最初の5〇2×のセットなども『どこで区切っても問題群として納得してもらう必要がある』し何だったら、タイムレースに回ってもテンポ感を守れるようにしないといけないしそれらが事前調整一切できない…
これ、まともに全部満たそうと思えばいっぱい問題用意して削らないとできないし覚悟決めれないと思うので、本当にすごいことだと思うし自分が少なくてもサプライヤーとしては関わらないかなぁと思っている一番の原因だったりします。何だったら、基本をうたえばうたうほど重複してでも提出してね、それが基本っていうのがより分かるからの方針なのでめっちゃ問題被るしジャンルもメコメコになります。
…本当に、すごい大変だと思うのでこういう大会のメインスタッフの人たちは無限にほめてあげてください(←超大事!)
『競技クイズ』=クイズ大会に見える理由
そもそも普通のクイズってなんだ...
テレビ番組を思い返してほしいんですけど、いわゆる上記であげた競技クイズってほとんど見ないし一部のコーナーだけじゃないですか?上記で言ったような1文でキレイに納まっている早押しクイズがスピーディに出題されるのって、見慣れていない人にはギャップを感じやすいと私は思っています。
競技クイズが生み出したもの
そしてなによりも競技として成立させやすいための様々な要素があります、競技として成立しているということは、練習や努力によって技術を高める手段が確立されているということ。つまり、努力すれば成果が出るという成長の土壌があるということです。部活やサークルで特訓できる、多少の出題運・対戦相手運があっても目に見える形で伸びます。それが例えば48人に入ることとかを目標にしてしまうと相対評価となり自分でコントロールできないから難しいのですが、正解率80%を超す問題は誤答を2問以下に落とすみたいな目標は立てれてある意味頑張ればみんな達成できる目標になるわけです。
安定をするということはスターがしっかりと生み出される土壌が出来て目標が出来る、目標を目指した人がさらに報われるにはどうしたらいいのかというサプライヤー側の研究が進む。
そして、その中で「公平・公正」とはどうあるべきなのかみたいなのがローカルルールとして蓄積され、どんどんと表には書かれてないけどこうあるべきみたいなのが増えていきます。技としての成熟とともに、「公平・公正」とは何かという議論も避けて通れなくなります。どうルールを整備するか、参加者が納得できる運営とは何かといった点で重要になってくるからです。
特にクイズサークルに入っている人はこの渦中の中に結果的には入っているので、クイズ大会とはこういうもの…そうじゃないクイズはバラエティーだったり特殊なクイズだよねみたいなちょっと内向きともいえる空気感を作っているのではないかなと思います。
この共通認識が強くなると、「クイズ=競技」以外の形が評価されづらくなる。知識の楽しみ方やクイズの多様性が狭められてしまう可能性があるのです。早押しクイズは第1回の100m走の例に例えると「走ります」と言っているだけなのにマラソンもハードルも山登りもあるのに一緒にされている感じを受けます。
クイズにはもっと自由な形があっていいし、いろんな人が関われる余地を残しておきたい。だからこそ、この「イコール」はほんの一部の話であって全体ではない、ということを私はこれからも伝えていきたいのです。
とかは思ったりはしているものの
結局、こういう空気感が作られるスタンダードって言語化されないまま”常識”として語られやすくなっちゃうので、そもそも明文化しなければフェアじゃないんじゃないか、単なる”わからん殺し”になっていないのか…サプライヤーとしては色々考えたいとは思うのです。
今の競技クイズっていろんな意味でサプライヤー目線だと『なろう小説』系っぽいなという話
前回少しよく使う100m走ではないのだったら何だといわれると、自分は『なろう小説』っぽいなぁと思っています。『なろう小説』自分自身も好きですし、バカにする意図は一切ありません。むしろめっちゃ褒めてます。自分がなろう小説っぽいなぁと思っているのは下記の2点です。
- 世界観が共通しているので、必要な説明を省いて楽しむことが出来る
- テンプレートとして優れているので、自分の資産を当てはめるだけで使える
世界観が共通しているので、必要な説明を省いて楽しむことが出来る
これが、たまにクイズプレイヤーから一部問題文に対して聞かれる”この問題文は信頼できるから押せた”のような評価がここにつながっていると自分は理解しています。問題文が安定した構造により説得力を持っていて、早押しクイズも勘などではなくこの出し方であればこのように繋がるのが一番良いだろうみたいな出題者と解答者のキャッチボールが成立しています。
世界観を守っていれば、一定以上の評価をもらえるこんな安心感ほかのクイズではなかなか得られないです。この世界観大好きなんだけど大嫌いという少し複雑な気分を持っています。
テンプレートとして優れているので、自分の資産を当てはめるだけで使える
問題をどこから出してもいいという問題セットを集めるということは、逆に言うと同じテンプレートで作られた作品には切り取ってはめ込めるということにもなります。その特徴が複数人で集めるのすごい向いてるなと思うし、その場限るでほかに使いまわせないっていうリスクが少なくなるという特徴があるなと自分は考えています。
この特徴は人によってはすごいうれしいし何よりも団体で目標を立てるときにすごくやりやすいんですよね…、コースごとのコンセプト会議とかめちゃくちゃめんどくさいですし、各コースの1問目にはネタを仕込もうとか面白いけど面倒なんですよね。
なんでシンプルに楽しもうと思えば思うほど理にかなっているなぁと思うのです。どういう世界観で遊んでるのかっていう理解することでもしかしたらこの世界観が苦手なだけで別の世界観ならクイズ好きかもって思うかもしれないので、もし今のクイズがしんどいなぁって思っている人は1回なんでクイズ好きだったんだっけみたいなのを世界観から思い出してみるのが良いかもしれません、と提案してみます。
次回予告みたいなもの
こんなこと書いたら怒られると思いつつ、しかも文章も下手なのでどうせSNSで色々嫌味いう人いるんだろうなぁ…なんて思ったりしまうし、まぁもうクイズ歴も20年以上になりTHE RO★GAIなのは否定できません。それでも、こういう風に考えている人もいるんだよということでちょっとでもなるほどって思ってくれる人がいたらうれしいです。
第3回では最近、自分がやっているクイズがあそこはバラエティだよって言われることも多いので、そういうつもりではないよっていうのと自分が言っているここでは強くなれないっていう話のちょっと分解した話をできればなって思います。自分はこういうクイズの世界観を提供したいみたいな話ですね。
何かありましたら気楽にお声掛けください
ここのコメント欄とか使っていただければ丁寧に返信する予定です… クイズ大嫌いだし大好きなんですよ クイズ論話し続けるの好きだし、どうしても競技クイズが無理だぁと思っているのでそもそも問題集はともかく実際に競技クイズ参加する回数がかなり減ってしまっているのは事実なので”今の生”を理解しきれてないのは確かにその通りなので色んな目線からお話をください
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