追放系の肝心な要素がしっかり抑え込まれていて、人外の町の偉い人たち3人組(リザードマンのゾフィアさん、ワーウルフのリンガさん、オークのレーヴェさん)とか、暴走気味な近衛師団のクシュリナさんとか本当に色んなキャラが次々と魅力を見せていってくれるので楽しい作品でした
まぁ、ヒーラーというか事前に問題をひっそりつぶしてきた人はなかなか評価されないで、問題を実際に対処した人が評価しがちなのは現実世界もつらいですよね。評価されにくかった人が、ちゃんと評価を受けて利益を得ていくって感覚が追放系の醍醐味ですね。
今さら戻ってこいと言われても、治療は高額になるけどおたくら払えますか?「お前、最近何もやってないよな。ぶっちゃけもういらないんだ」仲間のため必死に腕を磨き、パーティメンバーが少しでも傷つけば一瞬で治療、さらには皆が傷を負いにくいように防護魔法や能力強化魔法まで併用していた天才治癒師ゼノス。だが、その貢献を認めない仲間たちにより、彼は理不尽にパーティから追放された。失意のゼノスは街中で大怪我をしたエルフの奴隷少女リリと出会い、その命を助けるが――「私、生きてる……? 絶対死んだと思ったのに」「ははは、これくらいはかすり傷だろ」「……すごいっ」その出会いをきっかけに、ライセンスを持たない闇ヒーラーとして治療院をひらくことになったゼノス。弱きを助け、強き者からは大金をせしめる凄腕治癒師の噂は口コミで広がり、いつしか王宮にまで届くようになっていく!一方、ゼノスが抜けたパーティは、優秀な治癒師が抜けたことで、満身創痍の状態にあった。でも、今さら戻ってこいと言われても、気にいらない相手からは高額の治療費を受け取るようにしたので……おたくら払えますか?
目次
書籍概要
著者 | 菱川さかく先生 |
イラスト | だぶ竜先生 |
発行 | GAノベル |
菱川先生はほかにGA文庫から『最強同士がお見合いした結果』とか『ギャンブル・ウィッチ・キングダム』などの作品を出されています。文庫ではなく単行本で結構あっさり目のページ数というのは若干攻めてるような感覚も受けますが自分みたいな感じだと小説家になろうの時点では読まないで書籍化してから初めて目につくので、そういう意味では面白いっていう作品だけを読ませてもらえるようなチートのようなものですね
ネタバレあるかも感想(未読閲覧注意)
ちゃんと追放側がしっかり悪かったのですっきりしました。ちゃんと悪役を悪役として書ききれてるのはモヤモヤを感じなくていいですね。エンターテインメントだからこそいえるざまぁって感じでしょうか。王道をしっかりなぞるっていう意味でもカレンドール卿の話とかも好きでした。いや、むしろこういうのだからいいんだと思います。
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