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【#ライトノベル感想】葉月 文先生『さんかくのアステリズム 俺を置いて大人になった幼馴染の代わりに、隣にいるのは同い年になった妹分』7年のその時間はその関係も変えていく(電撃文庫23年11月新刊)

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電撃文庫2023年11月刊 さんかくのアステリズム 俺を置いて大人になった幼馴染の代わりに、隣にいるのは同い年になった妹分
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今月のライトノベルを『このライトノベルがすごい』用にまとめているうちに若干燃え尽き症候群的になってしまったのと、クイズのためにゲーム配信をしていた内にいつの間にやらこんなに記事が開いてしまいました。

少し期間が開くと今日もまぁいいかってなりがちなのでこういうのは習慣化していかないといけないなって思います。あと、少し雑に感想を書くサブサイトも作ろうと思ってます。

目次

『さんかくのアステリズム』感想

三角関係を三角関係として成立させるための説得力と流れがすごい良かったです。安心して見れる部分と良い感じに驚きがある展開があって面白かったです。

あと、フリガナを使った文章がとてもおしゃれでなかなかグッときました。

中心として描かれている”さんかく”の”アステリズム”(位置関係)もすごく良かったです。7年も時間が過ぎていろんな意味で決して手が届かなかった希空ちゃんが逆に一番近い存在になったとき…そこからの行動読んでてドキドキしました。

『さんかくのアステリズム』あらすじ

もう、あの頃の関係には戻れない。すれ違うトライアングル・ラブストーリー

 とある病により、身体の成長が止まったまま眠り続けることになった高校生・東雲結弦。
 七年経ってようやく目を覚ました彼が直面したのは、自身を置いて成長した周囲の姿だった。
 
 両片思いだった幼馴染・天河千惺は七歳年上の教師へ。
 子供だと思っていた妹分・天河希空は同い年のクラスメイトに。
 
 七年という長い時間は結弦と千惺を遠く隔て、叶わぬ初恋を胸に抱き二人を見ていることしかできなかった希空にチャンスを与え……

「わたしは兄さんのことが世界で一番好きです」

 美しく成長した希空の告白をきっかけに、止まっていた三人の関係が形を変えて再び動き出す。

「たとえ、先生になってでも、あなたと一緒に高校生活を最後まで過ごしてみたかった。今度は一緒に卒業しましょう。ね、ユヅくん」

「兄さん、今はわたしがあなたと同い年の女の子なんだよ。姉さんを見るそのまなざしと同じ温度で、今のわたしをちゃんと見てよ」

これは、三角の形をした星のような恋の話。

電撃文庫 公式ページから引用

幼なじみで年齢的な感覚も一番近かった幼馴染の千惺と、憧れとかがいろいろ混じってその関係を遠くからみることが多かった希空

そして時が過ぎて一番近い同級生の少女となった希空とそれを先生という立場であるいみ見守るという立場になってしまい遠くから見ることも増えた千惺

この2人の対比を中心に三角関係がいい感じに描かれていてなかなか良かったです。

『さんかくのアステリズム』書籍情報

著者葉月 文先生
イラストレーターU35先生
レーベル電撃文庫
『さんかくのアステリズム』書籍情報

著者:葉月 文(はづき・あや)先生

葉月文先生は同じく電撃文庫より第24回電撃文庫大賞金賞を受賞した『Hello、Hello and Hello』からはじまり、『あの日、神様に願ったことは』ホヅミ先生と茉莉くんと。などの作品を書かれています。

イラストレーター:U35(うみこ)先生

U35先生は美紅先生がモンスター文庫から出しているアニメ化された進化の実~知らないうちに勝ち組人生~、ファンタジア文庫より羽田 宇佐先生が出ている週に一度クラスメイトを買う話や平坂読先生が書いた〆切前には百合が捗るなどでイラストを描かれています。

『さんかくのアステリズム』ネタバレがあるかもしれない感想

全体的にものすごくフリガナの使い方がおしゃれだったし、あとがきの最後でもなるほどなってなりました

両片思いが叶う…その時に結弦側の成長が止まってしまい実質周辺だけが時を経過することになってしまった不思議な三角関係、とはいえ一度は完全に終わったはずの恋愛レースだったのでそれをトリックスター的に動いていくことによってストーリーを展開していっている感じがとても面白かったです。

ある意味で、未来が変わってしまったこの三人の行く先が非常に気になる良い作品でした。

電撃文庫2023年11月刊 さんかくのアステリズム 俺を置いて大人になった幼馴染の代わりに、隣にいるのは同い年になった妹分

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